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ニキビとは
ニキビは正式には尋常性ざ瘡と言われます。10代~20代の思春期にかけて発症することが多い皮膚疾患です。20歳を越えたあたりから発症することが減りなくなっていく方が多いです。
ニキビには段階があり白ニキビ⇒赤ニキビ⇒皮膚が線維化し硬くなるのが一般的な進行です。
ニキビはおでこや眉間、頬、口周り、あごの周辺に発症しやすい特徴があります。
(皮脂が多く分泌されるため)顔以外では肩の周りや肩甲骨の間、首の後ろから背中にかけて発症することが多いです。
ニキビの原因
ニキビはストレスなどの心理的な要因や、男性ホルモンの影響、生活習慣が乱れることによって皮脂の分泌が過剰になることが原因と言われています。女性の場合は生理周期が関わることもあります。毛穴に溜まった皮脂や汚れにアクネ菌という菌が増殖し、腫れや痛みを伴う皮膚の炎症(炎症性丘疹)が起こります。その後、膿を有するニキビになる場合もあります。
(膿疱性ざ瘡)適切な治療を行わず放置してしまうと、毛包の組織が破壊されニキビ跡になる場合がありますので注意が必要です。
ニキビの検査と診断
ニキビの診断は視診と問診でされることがほとんどです。
診断の結果ニキビは「軽傷」「中等症」「重症」「最重症」と4段かに分かれ、
それぞれに応じて治療方法や生活上の注意は変わります。
ニキビの治療
ニキビの治療には、以前からさまざまな内服薬や外用薬が治療に使用されてきましたが、近年欧米の予防薬が日本でも処方できるようになり、ニキビの治療方法が大きく変わってきています。
飲み薬・・・抗生物質や炎症を抑える薬を服用していただきます。
漢方薬を使用することもあります。
塗り薬・・・菌を抑制する塗り薬、炎症を抑える塗り薬、毛穴の詰まりを改善する塗り薬を使用します。
ニキビの生活上の注意
ニキビは基本的なスキンケアや規則正しい生活を行うことで症状を抑えたり、予防したりすることもできます。ただ化膿したり・膿が出るようになってしまうと、自己流のスキンケアでは対応が難しくなってしまいますので皮膚科の担当医の診察を受けていただいた方が良いです。
<ニキビの生活上の注意>
- バランスの良い食事を心がけて下さい。
⇒資質や糖質は皮脂の分泌を活発にさせるので注意が必要です。 - 嗜好品(コーヒー・タバコ・アルコール)は控えるようにしてください。
⇒肌の修復を遅らせると言われています。 - 規則正しい睡眠を心がけて下さい。
⇒睡眠不足は肌の新陳代謝を悪化させるので、規則正しく十分な睡眠をとってください。 - お化粧に気をつけてください。
⇒油性のファンデーションは皮脂の排出を邪魔するのでできるだけ控えてください。
また化粧をしたまま寝たりしないようにしてください。 - ニキビが髪の毛がかからないようにしてください。
⇒髪の毛がニキビに触れると刺激により悪化することがあります。 - 患部を清潔に保つようにしてください。
⇒泡立てたせっけん等を使ってやさしく顔を洗うようにしてください。※1日2回程度 - 患部が乾燥し過ぎるとニキビが悪化するので、保湿をするようにしてください。