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多汗症 - むろた皮フ科
多汗症とは
多汗症は通常とは異なった多くの汗をかく状態です。一般的に汗は熱や運動をすることによってかくことが普通ですが、生理的に汗をかく状況や環境ではなくても多くの汗をかきます。
多汗症の原因と種類
多汗症は2種類に分かれます。
・全身性多汗症・・・ | 背中、足、腹部など全身に多くの汗をかきます。 原因が特定できるものを続発性全身性多汗症と呼びます。 甲状腺機能亢進症・低血糖・更年期・褐色細胞腫・感染症などが全身性多汗症の原因となることがあります。 |
・局所性多汗症・・・ | 手のひらや足の裏、脇下などの特定部分に多くの汗をかきます。 原因が特定できない原発性局所性多汗症の頻度が高いと言われています。 自律神経の調整がうまくいかないことが多いです。 |
多汗症の症状
多汗症は通常であれば汗をかかない状況や環境で、多量の汗をかきます。
運動をしていなくても、暑くない環境でも全身や手のひら、脇に多量の汗をかきます。
多汗症の検査と診断
・多汗症は問診などにより、本人の申告によって診断を行います。
今のところ確定的な診断は確立されていません。
多汗症のお薬エクロックゲル
原発性腋窩多汗症(特に原因がないにもかかわらず脇の汗が異常に多い状態)に効果があるお薬です。日本で初めて原発性腋窩多汗症に効果がある保険適用の外用薬です。
汗腺のアセチルコリンの働きを局所でブロックし異常な汗を抑えます。
効果が高く約2週間程度で早く効果がでると言われています。
※1日1回 両脇にゲルを塗布します。 1本で2週間分になります。
多汗症のお薬ラピフォートワイプ2.5%
ラピフォートワイプ2.5%は、原発性腋窩多汗症に効果が期待できるお薬の1つです。
1日1回1包に封入されている不織布1枚を取り出し、脇に拭くように塗布することで有効成分のグリコピロニウムトシル酸塩水和物が脇に付着し、汗腺にあるムスカリンM3受容体におけるアセチルコリンが結合されることを防ぐことで、発汗を抑制します。今までのお薬ではかぶれやすかったという方や、より清潔に使用したい方(1回使い切りのため)にはお使いいただきやすいお薬かと思います。
多汗症でお悩みの方には、こちらの使用も検討します。
多汗症の治療
- 多汗症の原因が他の病気であればその病気の治療を行います。
- 原発性局所性多汗症には塩化アルミニウムの外用薬を使用し治療します。※保険適用外です。
- 脇の異常な汗にはエクロックゲルを使用し治療します。※保険適用です。